Divorce

シングルマザーのススメ②エンディングノートは準備した方がいいの?

離婚をしてから、真っ先にやらなければ!と取りかかったことは、生命保険の加入でした。

元夫は生命保険に加入していたものの、自分は未加入のままでした。

離婚をきっかけに、子どものために何を残せるか?との思いから生命保険の加入手続きをしましたが、、、

さて。。。

せっかく保険に加入しても、いざという時に子どもはそれをちゃんと利用する事ができるのだろうか…?

私が加入していることを知る事ができなければ意味がない。

何かあった時、残された子どもが生活に困らないようにエンディングノートを書いておこうと思ったきっかけとなりました。

以前、離婚前に公正証書を作成することをオススメする記事を書きましたが、、、

今回は、離婚後もしもの時のために準備しておきたいエンディングノートについて記していきたいと思います。

Page Contents

エンディングノートってどんなもの?

俗に言う、終活の一環です。

自分にもしもの事が起きてしまった時、残された家族への意思表示となるものです。

自分の身に何かあった時の対応方法や身辺整理について、大事な人へのメッセージなどを綴ったノートです。

元気なうちは強いてまで話すような事ではない内容でも、もしもの時には必要な情報って、実はたくさんあるんです。

エンディングノートの必要性

もしもの時とは…

まず思い浮かぶのは、人生を終えた時のことかもしれません。

しかし、それは寿命や病気などだけが原因ではありません。

不慮の事故などで、思いがけず訪れる事もあります。

天寿を全うしたり病死などの自分の死期への認識ができる場合は、前もって準備をする事が可能かもしれません。

ですが思いがげず訪れてしまった死期については、残された家族に混乱が生じる可能性があります。

また、怪我や病気で要介護になる事だってあります。

もしも延命措置や要介護時の判断を家族が迫られたら?

それは、高齢の方ばかりに訪れるとは限りません。

すべての人の、明日は分からないのです。

そのためにエンディングノートは必要なのです。

 

エンディングノートは何歳から必要なの?

基本的には何歳であっても、準備している事に越したことはありません。

年齢が若かったり子どもがいない場合には、自分の死期についてあまり馴染みがなく、エンディングノートといえば高齢の人の終活のイメージがあるかもしれません。

しかし人の死期とは、突然訪れる事があります。

そんな時に家族への意思表示が残っていると、心が救われる事もあるかもしれません。

エンディングノートとは、自分に何かあった時に残された人への意思表示です。

年代によってその内容や目的は異なると思いますが、それはとても重要なノートとなる事でしょう。

シングルマザーには必須と言っても過言ではない

自分の身に何かあった時、残された家族が大人であればどうにかなるかもしれない。

もしも子どもだけだったら…?

これからどうやって生きていけばいい?

もしかしたら路頭に迷ってしまうかもしれない。

そんな悲しい人生は歩んで欲しくないですよね…

生活に困らないように導いてあげたい。

生きる術を残してあげたい。

そんな思いから、シングルマザーには特にエンディングノートが必要なのです。

どんなものを準備したらいいの?

市販でエンディングノートというものが販売されています。

また、ネットから印刷する事も可能ですし、アプリなどもあります。

記載項目がたくさんあって便利です。

私は思いついた項目をザッと書きたくて、普通のノートを準備しました。

エンディングノートには遺言書のような法的拘束力はなく、書き方などに決まりはありません。

好きなように記入できるので、お好みで既製品かノートを選んでいいと思います。

エンディングノートの書き方

既製品を購入した場合、たくさんの項目があります。

それを全て埋める必要はなく、残しておきたい情報だけを記入してOKです。

気負いせず、書ける所から記入していきましょう。

エンディングノートには書き方のルールはありません。

まっさらなノートを購入した場合には、思いのままに記入して大丈夫です。

エンディングノートの項目

・基本情報

氏名、住所、本籍地、保険証、免許証など。

・資産

資産と負債について

ローン、クレジットカードなど。

・預貯金

銀行口座とその使用目的。

加入している保険会社とその内容。

保険については代理店の担当者名と連絡先も一緒に記入しておくといいと思います。

・ライフライン

家賃、水道、電気、ガス、携帯、プロバイダーなど。

・パソコン、スマホ、その他の電子機器の取り扱いについて

パソコンやスマホなどは個人情報の宝庫です。

家族にだって、見られるのは嫌なものもあるかもしれません。

これらの処分の取り扱いに関して記入しておくと安心です。

・連絡先(親族、友人、会社など)

親や親戚、親友など、最低限連絡して欲しい人のリスト。

仕事をしている人であれば、会社への連絡も必要となるでしょう。

・介護や告知、延命措置、臓器提供、葬儀についての意思表示

自分で意思表示する事ができなくなってしまった場合、どのようにして欲しいのか予め意思表示をしていると、尊重して対応してもらえるでしょう。

どうしたら一番本人の気持ちに添えるかなんて、本人以外分かり得ない事ですからね…

・子どもの親権について

母子家庭、父子家庭の場合、自分が親権を維持できなくなってしまった時に、誰を頼ったらいいのか指名しておくと、残された子どもも迷わなくて済むかもしれません。

※エンディングノートには法的拘束力はありませんので、ここで指名してもそれが当然に指定されるわけではありません。

あくまでもこうして欲しい、という希望の形での記載となります。

離婚した元配偶者に親権が渡って欲しくないなど特別な事情がある場合は、未成年後見人や未成年後見人監督人についての記載を添えておくといいかもしれません。

・公正証書、遺言書の有無について

自分で残した公正証書や遺言書などがあるのであれば、公証役場や保管場所などの詳細を記入しておきましょう。

・子育て支援制度について

地域によって、子育て支援制度が異なります。

自分の地域のサポート状況を事前に調べておく事で、子どもが安心してサポートを受けられるように申請する事ができるでしょう。

例:子ども医療費助成、児童手当、児童扶養手当、児童育成手当、住宅手当、上下水道利用料割引、遺族年金など

・メッセージなど

残された人へのメッセージなどがあれば記入しておくのもいいと思います。

書く時の注意点

・シングルマザーの方は、子どもの生活がかかっている保険の請求について、分かりやすく記入しましょう。

・相続放棄ができる期間は死後3ヶ月以内と決まっているため、残された人のためにはならないかもしれない負債についても、細かく記入しておきましょう。

・銀行口座やクレジットなどの暗証番号などは、万が一このノートが誰かの目に入る可能性を考え、記入しないようにしましょう。

エンディングノートの保管場所

エンディングノートには、元気なうちはあまり伝えなくていい内容をたくさん記入する事でしょう。

防犯上の懸念もあることから、目立つような場所には保管しない方がいいでしょう。

しかしいざという時に探せなくて、必要な時に必要な情報が得られなければ本末転倒です。

いつも大事なものをしまって置く場所を決めて、保険証券などと一緒に保管するといいと思います。

エンディングノートの定期的な見直し

エンディングノートに記入する内容は、年代や家族構成、生活環境によって変わってくる事もあるでしょう。

定期的に見直し修正する事で古い情報を更新し、新しい情報を追加する事ができます。

エンディングノートと遺言書の違いは?

エンディングノートと遺言書の大きな違いは法的拘束力の有無です。

法的拘束力がなく、書き方や内容を自由に記入し、気軽に作成できるのがエンディングノートです。

遺言書は法律に守られているので信用性が高いものですが、作成と開封に制約があり、少し手間がかかります。

また、遺言書の作成には費用もかかることから、まずは気軽に作成できるエンディングノートを準備しておくことをオススメします。

遺産相続などトラブルになりそうな内容がある場合に、遺言書を利用するといいでしょう。

まとめ

エンディングノートを書いてみると…

人の身辺整理って大変ですね。

ひとりで抱えている契約って、膨大で煩雑だと気づかされます。

これらの情報が引き継がれず、ひとつひとつ探し出す作業はなかなか困難だろうと予想がつきます。

そんな苦労を残された人に託すのは、もはや犯罪なのではないかと思えてきます、、、汗

シングルマザーは、子どもの未来や生きる術も書き残しておかなければなりません。

全ては子どものために。

ひとりで子育ては毎日多忙で大変かもしれません。

でも絶対に書いておきたい、準備しておくべきものだと私は思います。

子どものために、エンディングノートを書いて見ませんか?