毎日使う歯磨き粉。
「歯磨き粉って、実は体に悪いものばかりなんだって。」
よく聞くその話題。
子どもの時から使っている歯磨き粉。
手軽に買えて使えて安くてとっても便利。
本当は体にいいものを使いたいと思いつつも、便利すぎてなかなか腰が上がらなかったのですが。。。
この度使用していた歯磨き粉が無事買い替えの時期を迎えたので、重い腰をあげてみました!
Page Contents
歯磨き粉の成分ってなんだろう?
市販の歯磨き粉には界面活性剤や添加物がモリモリと含まれています。
成分表を見てみても、なんのこっちゃ?な表記がズラリと並んでいますが…
それが引っ掛けだと思うのです。
よく分からない成分の安全性をいちいち調べて購入することなんてなかなかないですからね…
歯磨き粉の成分で特に危険だと言われて有名なトップ3が、発泡剤のラウリル硫酸Na、人工甘味料のサッカリンNa、薬用成分としてのフッ化Na(フッ素)。
ラウリル硫酸Naは、清掃用洗剤によく使われる界面活性剤で、皮膚への強い刺激が指摘されており、使用が制限されている国もあります。
サッカリンNaは過去に発がん性が指摘された経歴があり(現在は安全性に問題がないとされている)、安全性維持のため食品への使用が制限されています。
虫歯予防と謳われているフッ化Na(フッ素)は、実は殺鼠剤の主原料として用いられる成分ですが、微量では大きな害はないとされており、使用されています。
お手持ちの歯磨き粉の裏に、これらの成分が記載されていませんか?
恐ろしいことに、子供用歯磨き粉にも、これらの成分は含まれているのです。
口腔内は粘膜部分が多く、そこからの吸収が早いと言われています。
成分の効果を理解し、なるべく安全なものを口にしたいものですね。
歯磨き粉を作ってみる
プラスチックフリー生活を心がけたり、普段から体に良いものをと意識の高い方たちの間ではよく知られている手作り歯磨き粉。
自分で材料を選んで調合するから、余計なものを入れない安心感。
早速作ってみました。
☆材料☆
ホワイトカオリン…大さじ2
重曹(食品グレード)…小さじ1/2
水…小さじ1
グリセリン…小さじ1
※お好みで香りが欲しい方は精油を数滴加えます
作り方
ホワイトカオリンに水とグリセリンを混ぜるだけ。
ペースト状になるまで混ぜます。
好みの硬さになるように、水で調整します。
※材料の水小さじ1はあくまでも目安です。
以上。
簡単ですねー!
歯磨き粉の作り方いろいろ
今回はホワイトカオリン・グリセリン・重曹を使用しましたが、グリセリンの代わりにココナッツオイルを使用したり、ホワイトカオリンに竹炭などを追加したりと、調合方法は様々です。
使う環境や好みで材料を変えて調合してみると飽きずに使い続けることができると思います。
自分に合った材料で、好みの分量で配合しましょう。
素材の種類と効果
・ホワイトカオリン
ミネラル成分を多く含んだ粘土質の天然鉱物のことで、クレイとも呼ばれます。刺激が少なく、抗菌・殺菌効果や汚れの吸着作用、デトックス効果や消臭作用に優れています。
・重曹
若干の塩味と高い研磨効果があります。歯をつるつるにし、白くする効果がありますが、毎日の使用や多量の使用は削りすぎる可能性があるので、調整しながら使用しましょう。
・グリセリン
植物性のグリセリンを使いましょう。主に潤滑剤や甘味成分として機能します。
・ココナッツオイル
甘い香りと油分で、精油の香りとグリセリンの潤滑剤の代わりになります。抗菌効果がありますが、気温が低くなると油分が凝固する欠点もあります。
・精油
香りと抗菌効果を追加します。ペパーミントやティーツリーなど。
・竹炭
竹炭には消臭効果と吸着効果があると言われています。口臭予防とホワイトニング効果が期待できます。
保管期間
水やグリセリンなど、水分を含んでいる場合、保存料などを使用していない分劣化も早くなります。
調合する際には少量ずつ、1週間程度で消費できる量を作りましょう。
そんなに頻繁に作ってられないよ!という方は、水やグリセリンなどの水分を調合せず、ホワイトカオリンや重曹、竹炭などの粉末飲みで調合して保管すると、保存期間が長持ちします。
口腔内の水分だけでも、意外と磨けるんですよ!
手作りした歯磨き粉ってどんな味…?
実際の所、どんな味がするんだろう。
せっかく材料を買って、一所懸命作って、変な味だったら…?
初めてチャレンジする時は、材料や費やした時間と労力が無駄になってしまうのではないかと心配する気持ちもありますよね。
さてさて、実際のところの使用感はというと…
クレイ。
まぁ、、、若干土っぽい風味がします。
今回は香りをプラスしなかったので、クレイベースの香りを少し感じました。
しかし発泡剤を含まないためアワアワせず口の中で膨れないので、歯磨き粉が舌に付かないように使用するとさほど気になりません。
最初は使い慣れずに感じた香りも主張が強くないので、数回使用するうちに気にならなくなります。
どうしても気になるようであれば、グリセリンを増やしてみたり、ココナッツオイルや精油などを使用して香りを付けてみるといいでしょう。
【レビュー】手作り歯磨き粉の使用感
重曹を含んでいるため、仕上がりがつるつるになります。
歯の黄ばみも薄くなってきました。
洗い上がりに歯磨き粉成分が残る事がなく、すっきりとした仕上がりです。
しかし洗いすぎたり、歯ブラシの力加減が強い場合は、歯が敏感になるように思います。
使い始めは出血がある事もありました。
発泡剤を含まないのでダイレクトに歯に影響することを考慮し、歯ブラシの圧力や重曹の量を調整した方が良さそうです。
しかし一番驚いたのが、ずっと唇の皮剥けで悩んでいたのが解決したことです。
保湿をしても常時皮が剥ける状態で、なぜ剥けるのか全く分からなかったのですが、、、
市販の歯磨き粉の成分に反応していたのだと思います。
手作り歯磨き粉を使用し始めてから、全く剥けなくなりました。
手作りする理由
好みの素材を選ぶ事ができる。
口にするものだから、体に悪いものは使いたくない。
自分で調合する事で、素材の安全性を可視化できる。
安心して歯を磨くことができる。
また、廃棄するプラスチックを削減することで環境への配慮も意識できる。
自分自身の体のため、家族の健康のため、環境のため。
手作り歯磨き粉にはたくさんの思いが込もっています。
炭を入れて作るレシピ
上記のレシピの他に、炭を入れたレシピでも作ってみました。
☆材料☆
ホワイトカオリン…大さじ2
ナスの黒焼き…小さじ1/2
水…小さじ1
グリセリン…小さじ1
重曹の代わりに炭を使いました。
竹炭を使用するレシピが多いですが、今回はナスの黒焼きを使用しました。
塩分が含まれているので使用量は調整してください。
ナスの黒焼きとは
ナスのヘタを塩漬けにして黒焼き(炭)にしたもので、古くから歯磨きに使われています。
歯痛や歯茎の炎症、出血などのお手当てとして親しまれてきたものです。
【レビュー】炭を使った手作り歯磨き粉の使用感
重曹を使用した時は、少し知覚過敏が気になりましたが、炭では気にならなくなりました。
重曹は研磨効果がありますが、炭には吸着効果があります。
どちらも着色汚れをきれいにする効果がありますが、炭の方が削りすぎを心配せずに使えます。
口腔内のスッキリ感や歯のツルツル感も良好、出血等もなく、力加減の細かい考慮もなく気軽に使えました。
市販の歯磨き粉を使うより磨けている感じがあります。
また、個人的にはナスの黒焼きの塩加減がちょうど良く、重曹レシピより好みです。
ホワイトカオリンのクレイ感も気になりませんでした。
ナスの黒焼きは、単体でも歯磨き粉として使う事ができるものですが、お歯黒みたいになることと(見た目の問題)、塩加減を考慮してホワイトカオリンで割った、という感じです。
配分はお好みで調整するといいと思います。
まとめ
市販で売られているものに、まさか有害なものが含まれているとは思いもよらない歯磨き粉。
自分で材料を選んで安心なものを口にしたいですよね。
家族や環境に配慮した優しい歯磨き粉を作ってみてはいかがでしょうか。