Orthomolecular

あなたの貧血対策、効果はありますか?

多くの女性が悩んでいる貧血。

めまいやふらつき、頭痛などの自覚症状を感じている人も少なくないでしょう。

貧血といえば、鉄分不足。

皆さんはどんな貧血対策していますか?

今回は、目からウロコな貧血対策についてご紹介します。

なかなか効果が出ないなぁ、、、という方、こちら要チェックです!

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貧血対策といえば…

貧血対策で一般的なのが、鉄サプリの摂取や鉄分の多い食材を食事に取り入れることですよね。

それは間違っていません。

貧血でお悩みの方は意欲的に取り入れるべきです。

では、今回注目したいこと。

それは…

意欲的に摂取したその鉄分、身体にちゃんと吸収されている?

そこ、盲点じゃないですか?

まさかの!?

なところですよね。

貧血対策で一生懸命摂取していた鉄分が、身体に吸収されていなかったかもしれない!?

鉄分の多い食材を摂取したり、鉄鍋を使ってみたり、鉄サプリを補給してみたり。

それでも症状が改善しない場合は、うまく身体に吸収されていないことを疑ってみましょう。

吸収されない原因は?

ヘム鉄と非ヘム鉄

まず、鉄にはヘム鉄と非ヘム鉄があることはご存知でしょうか?

ヘム鉄は動物性の食品に多く含まれ、非ヘム鉄は植物性の食品に含まれています。

少し話が難しくなりますが…

ヘム鉄は二価鉄(Fe2+)で、そのままでも吸収が可能です。

それに対して非ヘム鉄は三価鉄(Fe3+)で、そのままで吸収されることは難しく、ビタミンCや胃酸によって二価鉄に還元されてから吸収されます。

そのため、ヘム鉄と非ヘム鉄では吸収効率に差があります。

非ヘム鉄を摂取する場合は、ビタミンCなどと一緒に摂ることをオススメします。

鉄が吸収されやすい場所は?

口から食べ物を摂り込み、食道を通って胃で消化された後、十二指腸にたどり着きます。

その十二指腸が、一番鉄を良く吸収すると言われています。

胃から出た直後ということで、胃酸で消化が促されるタンパク質に含まれた鉄が最も吸収率が良いです。

タンパク質に含まれた鉄とは…?

それが動物性と言われるヘム鉄です。

反対に、植物性の非ヘム鉄は食物繊維に含まれています。

食物繊維といえば、、、

お腹のお掃除のイメージ通り、腸まで届き、あまり消化が進みません。

食物繊維に含まれる非ヘム鉄はなかなか消化が促されにくく、実は吸収効率はあまり良くないのです。

ヘム鉄の吸収率は15%程度なのに対し、非ヘム鉄の吸収率は5%ほどだと言われています。

吸収効率の良い食材は摂り入れているか、確認してみましょう。

ピロリ菌はいませんか?

ピロリ菌と貧血、何の関係が…?

関係なさそうで、実は大きく影響しているんです。

前述したように、鉄の吸収には胃酸がとても重要な働きをします。

タンパク質に含まれる鉄は、タンパク質の消化に胃酸。

三価鉄は吸収されやすい二価鉄に還元されるために胃酸。

ピロリ菌は胃に住み着くためにアンモニアを作り出し、胃酸を中和して強力な胃酸から身を守っています。

そのため、ピロリ菌がいると胃酸が薄くなって消化力が落ちてしまうことから、栄養の吸収阻害が起こります。

何を試しても結果が出ない場合は、胃の状態を確認してみることをオススメします。

まとめ

貧血対策をしてもなかなか効果を感じていないのであれば、

①ヘム鉄を意識して食材を選んでみましょう。

②ピロリ菌がいないか確認してみましょう。

もちろんバランスの良い食事をすることは大前提です。

ヘム鉄を意識しすぎてお肉やお魚ばかりを摂取していると、腸内環境のバランスを崩す可能性もあります。

現代は飽食ですが、食が偏りやすく栄養不足になりやすい環境です。

上手に食材を選んで、自分の身体と相談しながら効果的に貧血対策をしましょう。