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ピロリ菌が及ぼす影響は胃ガンだけじゃない!

 

ピロリ菌ってご存知ですか?

日本人の2人に1人が保菌していると言われている、あのピロリ菌です。

保菌しているからといって、すぐに体調に変化があるわけではないので

共存している人も多いことでしょう。

ですが、近年胃ガンの原因のほとんどはピロリ菌だということが明らかになっています。

また、ちょっとした身体の不調も実はピロリ菌によって引き起こされていることがあることも分かっています。

調子が悪い・怠いなどの症状や、貧血気味など様々ですが、本当にちょっとした不調なので、無自覚な人も多く軽視されがちです。

どんな症状があるのか、見ていきましょう。

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ピロリ菌ってなぁに?

ピロリ菌とは、胃の粘膜に住み着く細菌のことです。

正式名称を、ヘリコバクター・ピロリといいます。

pH1〜2を指す胃酸の中でも生き続けることができ、なかなか生命力の強い細菌です。

日本人の2人に1人は感染していると言われています。

感染経路は、免疫力の低い5歳ごろまでに汚染された水や家族間で同じ箸を使うなどの唾液感染が主なルートです。

現在の日本では汚染された水を口にすることはほとんどないので

若年層よりも年齢層が上がるにつれて保菌率は上がります。

また親子感染のルートがあることから、親が保菌している場合は子も保菌していることが多いです。

一般的には、ピロリ菌を保菌していると胃ガンのリスクが上がると言われていますが

その他の症状を含め、保菌しているだけですぐに自覚症状を感じる事は少ないため、

実はピロリ菌を飼育することで起こる体のサインに気付いていない人も多いです。

ピロリ菌が原因で起こる体のサインとは?

ピロリ菌はウレアーゼという酵素を自ら出して身を守っています。

その酵素がアルカリ性のアンモニアを生成し、胃酸のpHを中和することができるため

強酸性であるはずの胃の中の環境でも生存することができてしまうのです。

生成したアンモニアが胃の粘膜を傷つけてしまうことで胃炎を引き起こし

そしてそのアンモニアによる胃酸中和こそが、人の体にいくつもの影響を及ぼしているのです。

胃酸が中和されると何が良くないの?

胃酸は強力な酸性で、食べたものを分解することと

食べたものと一緒に胃の中に入ってきた細菌などを殺菌する役割があります。

◇◇たんぱく不足◇◇

胃酸ではたんぱく質を吸収しやすい形に分解するため、胃酸が弱いとたんぱく質不足になります。

人体の約60%は水分と言われていますが、残りのうち約30%はたんぱく質で構成されていると言われていて

筋肉や臓器、消化酵素、ホルモンなど身体のほとんどの構成要素と

身体を動かす全ての生命維持活動のエネルギー源となっています。

そのため、たんぱく質不足は身体の維持に影響が出てしまいます。

また消化酵素もタンパク質が原料です。

タンパク質が足りないと消化酵素が作れず消化不良となり悪循環を繰り返します。

また、未消化のタンパク質が小腸まで流れてしまうと、異常な腐敗発酵が起こりお腹の調子を悪くしてしまうことがあります。

◇◇鉄などのミネラル不足◇◇

胃に入った鉄は、胃酸で吸収されやすい形に変換され

胃から出た直後の十二指腸ですぐに吸収されます。

そのため胃酸が弱いと鉄不足になりやすくなります。

その他にもカルシウムやマグネシウム、亜鉛などのミネラルも吸収阻害が起こりやすくなります。

◇◇除菌効果の低下◇◇

胃酸はpH 1〜2を示すほどの強酸性であり

ほとんどの菌は生存することができません。

しかし、胃酸の酸性度が弱くなってしまうと通常なら除菌されてしまうような菌が生き残り

腸まで流れ着いてしまうと、お腹の調子を狂わせてしまうこともあります。

通常小腸には胃酸の影響を受けほとんどの菌が存在していませんが

胃酸が弱くしっかり除菌されていないと小腸内で異常な発酵が起こり

お腹が張ってしまい、げっぷやおならが増えることがあります。

さらにそのまま大腸まで流れてしまうと、いわゆる腸内環境を悪化させる要因となり

腸壁を傷つけ、そこから毒素が体内に侵入して全身に流れてしまう可能性もあります。

こんな症状はありませんか?

☑️貧血

☑️イライラしやすい

☑️甘いものが辞められない

☑️肉などの油っこいものが苦手

☑️疲れやすい・慢性的に疲れている

☑️朝起きるのがつらい

☑️低血圧

☑️太りやすい

☑️お腹の調子を崩しやすい(便秘・下痢)

☑️ゲップやおならが多い

これらの症状に身に覚えのある方は要注意です!

単純にタンパク不足だったり、貧血だったりという可能性もあり必ずしもピロリ菌がいるとは限りませんが、

自身の食生活を振り返ってみても、身体への吸収率が悪いと感じる場合は

ピロリ菌がいることを疑ってみてください。

意外と…飼育している人、多いんですよ。。。

こんな症状、ピロリ菌が原因かもだなんて思いもしなかった!

例えば貧血は鉄不足だし、疲れやすいのはタンパク不足。

胃酸が弱いと消化力が落ちてお肉を体が拒否してしまう。

チェックリストの症状にはそれぞれ直接の原因がありますが

それらを引き起こす原因がピロリ菌にあるのかもしれないということです。

ピロリ菌がいるだけで、疲れやすいなどの地味な影響から胃がんなどの大きな影響まで

身体への影響は多岐にわたります。

なんだか調子が悪いな…と感じることは、気のせいではありません。

体からのSOSのサインの可能性があります。

一度自身の食生活を振り返ってみてください。

そして“いそうだな…”と感じるようでしたら、ぜひ検査を受けることをオススメします。

 

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